休みだったんでプリンセス・トヨトミを見て来た

…ことを書こうかと思ったら川上とも子さんの訃報が。

ご冥福を祈ります。


　

しばらく病気療養中だったということもあって薄々嫌な予感はしてたんだけど、復帰できない、程度の予想でもあったからまさかお亡くなりとは。

川上とも子といえば…、

近年はケロロ軍曹の冬樹殿だったり、天上ウテナだったりがメジャーなんだろうけど…「天使になるもんっ！」のノエルかねえ。やっぱ。もっとも、個人的には丹下桜のミューズが全部持ってった感は強いんだけど…


で、プリンセス・トヨトミなんですけどね。

以下ネタバレ含む。




…クライマックスで誰もいない大阪の街が描写されてて、「大阪国民」はみんな大阪府庁に集まってる！ってことになってるわけですよ。
やっぱ誰もいない繁華街ってのはインパクトが強いから、「おお！」とか思って続けて見ていくわな。

すると大阪国総理大臣の説明で、


「大阪国民は１４歳以上の男子で、父親が亡くなっているものだけ」


って話が出る。父親は自分の死期が近いと悟ると、大阪城の地下にある通路に息子を連れてきて、そこで大阪国の話を伝えていく―という、「親子の絆」にフォーカスが当たるハナシなわけです。


ここだけ聞くとちょっと感動ものなんだけど、ちょっと待て。



…女性と、あと父親が存命の男子は大阪国民じゃないから、「誰もいない大阪の街」はダウトなんじゃねえの？そいつらは関係ないからふつーに街で遊んでるだろ？



がもうね、ずーーーーーっとクライマックスの間中頭から離れなくて。
さっき触れたように「親子の絆」をクローズアップしてちょっとホロリ、な路線を狙ってる（と見える）んだけど…もっとバカ方面に振った方が面白いんじゃないかなあ。ていうかそーゆーの期待したんだけどねー。筒井康孝っぽいっていうか。

つーかアイデアとしては、学生の頃こんなショートショート書いた覚えあるぞ(笑)九州だけど(笑)な、誰でも思いつく「アイデア」ではあるだけに、大スペクタルの大バカ映画！として見たかったなー。